ポンド/円(GBP/JPY)のトレード手法
TwitterでGBP/JPYのトレードを報告しています。
https://twitter.com/fxumibelog
手法は、
「買いのみ、損切なし、1エントリーあたり10pipsを取る」
という簡単なものです。
この原稿を書いている時点では、2018年11月6日にTwitterで報告を開始してからの成績は111勝0敗、獲得pips数は1110pipsです。
この手法はこれまでの自分のトレードの分析によって出来上がりました。
自分が行った1万回のトレードを分析したところ、獲得したpipsの合計は見事に±0でした。そしてスプレッドのマイナス分が積み重なってトータルでマイナスとなっていました。
この1万回のトレードではスキャルピング、デイトレ、スイングなど様々な方法を試しました。エントリーの手法も移動平均線を用いたものなどをはじめ、損小利大を意識したものなどいろいろ試しています。
チャートを見て上がると判断したときは買い、下がると判断したときは売りでエントリーしています。しかし獲得したpipsが±0ということは、正しいと判断して買いや売りを行ったが、結果的には50%しか正解していないということです。どちらに行くかを当てていたつもりが全くそのようになっていませんでした。
これはサイコロを振って買いか売りかを決めたのと同じことです。為替は上に行くか、下に行くかの2つの選択肢しかありません。私のトレードは見事に2分の1の確率にはまっていました。
そこで上に行くか下に行くかを当てるのをやめる方法にたどり着きました。これが一つ目のルールである「損切しない」ということです。損切しないと反対方向に大きく進行して、大きな含み損を抱える可能性があります。そこでレバレッジを下げる必要があります。
さらにポジションを長期間保有する可能性があるので、スワップがプラスの方向である必要があります。そうでないと保有期間中にどんどんマイナスのスワップが積み重なってしまいます。GBP/JPYは買いのスワップがプラスなので、2つ目のルールである買いしかしません。
数ある通貨ペアの中でGBP/JPYを選択しているのはスプレッドが小さく、値動きが大きいからです。
為替は長期で見て上に行く場合も、下に行く場合も細かく上下しています。そこでこの細かい上下を取るために1回の利確を+10pipsにしています。+10pipsの利確はGBP/JPYの値動きとの相性をみて決めています。これが3つ目のルールである+10pipsの利確です。
この手法の欠点
この方法の欠点は、低レバレッジのため大きく儲けることができないことです。
また、今はポンド/円の過去20年の値動きの中ではどちらかというと安いところにありますので買いで長期保有になっても決済までの時間が比較的短時間で済みそうですが、レートが高いところに行ったとき買いにくくなります。
また、損切はしませんのでポジションが捕まったまま、過去の安値である120円を割ってチャートが大きく変化したとき、予想もしない大きな損が発生して、トータルでマイナスになってしまう可能性があります。
100連勝トレードの分析
Twitterで報告した100連勝のトレードについて分析してみました。保有時間と回数について調べたものが下のグラフになります。
5分以内に利確できたのが19回でした。スキャルピングの定義はいろいろあると思いますが、ハイレバで行うスキャルピングでは5分以内に決着をつけたいところです。しかし100回のエントリーの内、19回しか5分以内に決済できなかったので、本当のスキャルピングとしては失敗、すなわち利益がマイナスになっていたのではないかと思います。
0~30分以内に+10pipsの利益が確定できたのが48回でした。30分は5分足で6本分です。30分以内に決済出来ればまずまず方向はあっていたとすると、やはり今回の100勝においてもエントリーの方向があっていたのは50%ということになります。
100回のうち2回は1か月近く保有しました。これは完全に失敗のエントリーです。エントリー後、1か月近くもエントリーしたところに戻ってこなかったので、絶妙のタイミングで間違った方向のエントリーをしたことになります。Twitterでも報告した通り、このポジションを保有している間は含み損を抱えたまま保有を続け、別に新しくエントリーしました。
含み損も数百pipsまで進んでいたのでレバレッジが高いと強制ロスカットになっていました。
まとめ
100勝のトレードのうちエントリーが正解だったのは50%でした。単純に2分の1の確率にはまっていました。
100勝のうち2回は途中で大きな含み損が発生しました。低レバレッジなので強制ロスカットにならず乗り切ることができました。
短期間で大きな利益を狙えそうなハイレバのスキャルピングを行っていたとすると、確実に収益がマイナスになっていました。
<終わり>